試飲ができる、ゆっくり選べる、だから見つかる!
あなたにぴったりのお酒に出逢える、こだわりのお酒専門店「SAKEOH 酒逢」です。
(ただいま2013年秋のオープンに向け、全力で開店準備中!)
なんだか大型台風の話ばかりで…、気が滅入りますね。
負けずに今週もお仕事がんばりましょう!
なんだか大型台風の話ばかりで…、気が滅入りますね。
負けずに今週もお仕事がんばりましょう!
本日のテーマは、
居酒屋で、「どの日本酒が美味しいんだろう?」と迷った時にハズさない5つの基本動作。
美味しいお酒紹介じゃありません。
「美味しい日本酒と出逢う確率を上げる方法」のご紹介です。
居酒屋2杯目あるある
ふと立ち寄った居酒屋で、とりあえずビールを注文。
勢い良く一杯目のビールを飲み干し、2杯目を検討中に「こだわりの日本酒」メニューが目に留まるも…、
まぁ…、よくわかんないし…と、
メニューをそっと閉じ、いつも通りウーロンハイ…、
なんてことよくありませんか?
なんてことよくありませんか?
私もそうでした。お酒に興味を持ち始めてからも、同じ銘柄ばかり飲むことが多かったと記憶しています。
こういう時、ヒトは保守的な行動をとるものらしいです。
大当たりの魅力よりも、ハズすリスクを嫌います。人生の転機には積極的にリスクを取りにいったりしますが、
むしろ居酒屋でのお酒のオーダーのような、「何気ない選択」の時ほど、その保守的傾向は強いそうです。
酒屋がこんなことを言うのはアレなんですが、
結局「たかが酒」なんですよね。
その場では一緒にいる人との会話や、お料理や、ムードの方が全然大事で、わざわざメニューとにらめっこして、悩んで、ハズすリスクを背負って、知らないお酒を頼んだりはしない。
よほどの酒好きで無い限り、そういうものだと思います。
「たかが酒」、だがちょっと待って欲しい
別にウーロンハイの類を頼むのがダメって言ってる訳ではないんですが…
いつも同じお酒では、あなたのお酒ライフに「広がり」が生まれないですよね?
率直に言うなら、その類のお酒は、3次会以降の大手居酒屋チェーンか、カラオケ店で飲めばいいのかな…と。
その頃には、どうせもう味なんかわからなくなってるんだから。
しかし、「お酒をもっと身近に、もっと楽しく」をテーマに情報発信するSAKEOHとしては、
少なくとも日本酒を取り揃えている居酒屋さんに行った時くらいは、ビール後の2杯目は、日本酒との出逢いにトライして貰いたいです。
そうすれば間違いなく、あなたのクオリティ・オブ・居酒屋ライフは、より深みを増します。
食わず嫌いで敬遠などしてたら勿体無い!ってくらい日本酒の世界は面白いのです。
頭でっかちの半可通は日本酒ライフをつまらなくする
一般論として言えば…
相当なマニアでも無い限り、メニューを見て
「あ!あの美味しかった銘柄がある!」とか
「今日の居酒屋の料理にはぴったりだから、この銘柄を飲みたい!」
とかいったレベルで自信満々に日本酒を注文できる事など、まずありません。
もしかしたらあなたの周りの「自称日本酒好き」の人は、メニューを見て
「へぇ〜、この銘柄あるんだ〜」とか、
「この銘柄、本当に美味しいからオススメだよ、ふくよかな香りがさ〜」とか
上から目線で、色々言うかも知れません。
しかも、これらの人々は、ほとんどの場合、
- 以前たしか飲んだことがあった(もしくはdancyuで読んだ)ぐらいのおぼろげな記憶だったり、
- 銘柄は同じでも、大吟醸だったから、本醸造だったかも良く覚えてないが、
- たまたま今、メニューを開いたら、その銘柄名を見つけたから、というだけで
- 今日の居酒屋の料理の傾向と合うかどうかなどは大して考慮せず、
- ちょっとかっこつけたくて、「オススメ」と言っているだけ
そんなのがほとんどな気がします。
ブランドも星の数ほどあり、
また、ひとつのブランドの中にも大吟醸と本醸造とでは味が大きく異る日本酒を選ぶにあたって、
また、ひとつのブランドの中にも大吟醸と本醸造とでは味が大きく異る日本酒を選ぶにあたって、
生半可で不正確な情報は邪魔にしかなりません。
プロフェッショナルか、よほどの通でも無い限り、正確に覚えてられる訳ないんです。
それでいいんです。
それでいいんです。
いつでもお酒との出逢いにドキドキする。
これこそ、日本酒の正しい楽しみ方だと思います。
ではハズさない日本酒選びとは?
でも、謙虚な気持で日本酒メニューを見つめて注文しても、美味しくないお酒にあたってしまうことがあります。
残念ながら、そのリスクをゼロにする事はできません。
あなたがその銘柄の味を知っている場合でも、例えば「お店の保存状態が悪かった」などという特殊条件もあります。
ハズす可能性は皆無とは言えません。
いわんや、あなたが日本酒に詳しくなく、初めての銘柄を注文する時ならなおさらです。
いわんや、あなたが日本酒に詳しくなく、初めての銘柄を注文する時ならなおさらです。
では、どうすればいいのか?
以下はあくまでも私の個人的見解です。
【状況A】お店の人と会話ができたり、周りを見渡せる場合は…
①【お店の人に聞く 】
断言できます、これがベストの方法です。
彼らは日本酒を仕入れする時に、当然ながらその味を確かめています。
「自分の造った料理と合うかな?」といった観点から日本酒の仕入れを決めています。
できれば、
アットホームな雰囲気の居酒屋なら店主か、ベテランっぽい店員さんに聞ければベストです。(学生さんバイトは避けた方がいいかな?)
アドバイスに従い、注文すると
「冷やですか?常温ですか?お燗にしますか?」と聞いてくると思いますが、それにも
「何が一番いいんですか?」と質問で返しましょう。
日本酒は世界一飲用温度が幅広いお酒で、それぞれの温度帯で、本当に色んな顔を見せてくれます。
だからこそ
銘柄数 ☓ 飲用温度 ☓ 料理との相性
の、とてつもなく多い選択肢の中から、適切な銘柄と飲む温度を、一般人が適切に判断することは実質不可能と考えて下さい。だから…
プロに任せましょう。
それが一番打率がいいです。
それが一番打率がいいです。
もし不味かったら、次からその店に行かなければいいだけです。
②【常連っぽい、身なりのきちんとした人がお客でいたら、その人と同じものを頼んでみる】
これもかなり、オススメできる良い方法です。
なんといっても日本酒は経験値です。酒好きほど、お金持ちほど、良いお酒を知っています。
というか「不味いお酒をうまく避け、上質な日本酒との出逢いを楽しんでいます。」
これが良質の日本酒ライフを楽しみ、継続する上での勘所だと思います。
【状況B】個室だったり、あなたが人見知りだったり、目の前にいる異性の手前聞きにくかったりする場合
ここからが今回のエントリーの本丸。今しばらくお付き合い下さい。
この場合は、日本酒メニューに書いてある文字情報を頼りにするしかありません。
前提条件として、確認すべき事:『メニューに、きちんとした銘柄の情報があるかどうか』
ブランド名+特定名称+α(原料米の名前や産地)があれば十分と言えるでしょう。
例えば「日本酒 (冷酒/熱燗)グラス〜円」としか書いてない場合(銘柄名すら無し)
または、例えば「剣菱 グラス 〜円」としか書いてない場合(銘柄名のみ、特定名称無し)
この時点で、あなたが満足いくお酒がでてくる可能性は低いです。
その店は大手チェーン居酒屋(「●民」とか「魚●」)などと同じと考え、何か過度の期待をするのはやめて、原点に立ち戻って下さい。
ハズさないハイボール、レモンサワーかウーロンハイを頼みましょう。
もしその居酒屋の日本酒メニューがきちんとしたものであった場合、下記を参考に選択肢を絞ります。
③【選択肢から外すモノ】
- スーパーでもよく見かける有名メーカーのもので、価格が他より一段安いもの
きっとそれはあなたにウーロンハイと同じ種類の満足を提供してくれるモノのはずです。
- プレミアのついている銘柄の、バカらしい価格のもの
満足度は価格と相関関係にあります、コスパは非常に重要です。
極論ですが「たかが一杯の酒」が千五百円・二千円を超えてしまっては、話題性はあるかもしれませんが、満足とはなりません。
「日本酒って美味いヤツは美味いんだけど、高いんだよな」なんて見解は誤解です。
リーズナブルで美味しい日本酒はいくらでもあります。
- 純米系に絞る
決して純米系でないもの(=大吟醸酒、吟醸酒、本醸造酒)が、不味いと言っている訳ではありません。
これには理由があります。
つまり「米だけ(=純米)」じゃなく、「醸造アルコール」が入っている。
この「醸造アルコール」の使用目的、大きくは下記の2つです。
- 酒質向上の為(味を整えるため、ちょっとだけ使用)
- コスト低減の為(限度ギリギリまで使用=その分水増しできる)
大吟醸、吟醸は「お米を削って、中心に近い雑味の少ないトコだけでお酒を作りました」って事です。
本来は米をたくさん削れば削るほど雑味が減り、「吟醸香」が発生、透き通った、フルーティーな香りになるハズなんです。
しかし残念ながら、そうなっていない銘柄も多々あります。
「大吟醸酒」「吟醸酒」「本醸造酒」という「名称」にするために、安い米をたくさん削り、安モノの醸造アルコールを使ってカサ増し…なんて話も聞きます。
もちろん良心的な造りの「大吟醸酒」「吟醸酒」「本醸造酒」で、とても美味しいものはたくさんあります。
何度も言いますが、醸造アルコールを添加している日本酒が全て美味しくない訳では決してありません。
何度も言いますが、醸造アルコールを添加している日本酒が全て美味しくない訳では決してありません。
ただ上記の理由からか、イマイチな味の銘柄と出逢ってしまうコトが少なくないのも事実…。
難しいところですね。
迷ったんですが、ビギナー向けの日本酒選び方指南ですので、敢えて書かせてもらいました。
迷ったんですが、ビギナー向けの日本酒選び方指南ですので、敢えて書かせてもらいました。
私は、その銘柄の味を知っているか、それとも誰かのオススメが無い限り、自分からは知らない銘柄の「大吟醸酒」「吟醸酒」「本醸造酒」を頼む事は、やっぱり少ないかなぁ…。
やっぱり純米系から様子を見ると思います。
やっぱり純米系から様子を見ると思います。
あくまでも私見です。ご参考まで。
④【あえて無視すべき情報】
- 甘口、辛口の記載
「甘口」「辛口」は日本酒度(用語)を表す言葉で、辛口が「辛い」訳ではなく、逆に甘い印象を受けるものもあります。
つまり、消費者にとっての選択基準にはなりません。
- 特撰、上撰、佳撰の記載
日本酒ラベルによく見かけるこの「特撰、上撰、佳撰」の呼称ですが、明確な法的基準や科学的基準はありません。
メーカー内商品ラインナップの価格順列に用いられますが、統一的な基準でなく、A社の佳撰がB社の特撰よりも上等な造りである事も多々あります。
ここまでの時点で、あなたが注文すべき日本酒の選択肢は、かなり限定的になっているハズです。
- 大手メーカーのチープな商品ライン以外で
- かといって無闇にプレミアム銘柄を追っかけることなく
- 念のため純米系(純米大吟醸、純米吟醸、純米)に絞って
- また甘口、辛口や特撰、上撰、佳撰のトラップにもひっかかることなく、
その上であなたがすべきことは…
⑤【あとは出逢い。自分の直感を信じて、えいやでオーダー!】
- 銘柄名がカッコイイ
- 出身県(に近い)
- 好きな芸能人の出身地
- 最近出張で行ったけど酒を飲む暇がなかった
私がオススメするのは
- 「今食べてる料理の産地のお酒」
- 「瓶のラベルデザインがカッコ良いかどうか」
やはり、郷土の料理と郷土の酒は合うもんですし、
かっこいいなぁと思えるラベルの酒は中身もセンス良かったりするもんです。
ね?そんなに難しいことないですよね?まとめると…
たったの2行に収まるプロセスです。
そうするだけで、ハズレを引く可能性がぐんっと下がるんです。
ね?そんなに難しいことないですよね?まとめると…
- 大手の大量生産銘柄を外して、プレミアも外して、純米系に絞る。
- そして甘口・辛口と特撰・上撰・佳撰に惑わされずに、あとは自分のセンスで決める。
たったの2行に収まるプロセスです。
そうするだけで、ハズレを引く可能性がぐんっと下がるんです。
「でも日本酒とつまみの合わせ方とかって、色々あるんでしょ?」という方に…
ネットなどで調べると、
日本酒とおつまみの合わせ方に関して…
「吟醸系は香りが強すぎて、旬の刺し身とは合わない、カルパッチョなどに合う」やら
「純米酒系はダシの味が出ているモノや、しっかりとした味付けの料理に合う」やら
言われております。
確かにそういった傾向はあります。
私は利き酒師の資格を持っておりますので、確かに授業でそう習いました。
しかしね、これに関しては率直な感想としては
「そんな細かいことは、いいじゃん別に」
と思うわけですよ。
そういう細かいコトを言い出すとキリがないし、
そういう細かいコトを言い出すとキリがないし、
ゴルフに興味持ったヒトを打ちっぱなしに連れて行って、親切心で最初からアレコレ教えすぎてゴルフ嫌いにさせてしまうような、そんな恐怖感を感じてしまうのです。
フルスイングしてもらって、 「カキーン!」といい打球が出て、
「気持ちいい!スカッとする!」「ゴルフって楽しい!」…が先。
フォームの細かい所を直していくのはそれから…、
というか、日本酒は別に誰と競争して飲むわけではないので、我流でも一切構わないですし。
フルスイングしてもらって、 「カキーン!」といい打球が出て、
「気持ちいい!スカッとする!」「ゴルフって楽しい!」…が先。
フォームの細かい所を直していくのはそれから…、
というか、日本酒は別に誰と競争して飲むわけではないので、我流でも一切構わないですし。
それに実際は、
お酒一銘柄に対して、おつまみを一品注文したりはしませんよね?
お酒一銘柄に対して、おつまみを一品注文したりはしませんよね?
普通は、テーブルに並んだモノから、テキトーに選んで食べるますよね?
どうせそうなんだから、お酒飲んで、気軽な感じでそれぞれの銘柄の特徴を楽しむ、で良いと思うんです。
どうせ大衆酒なんですから。
どうせ大衆酒なんですから。
- この銘柄と合うおつまみ?
- この料理に合う銘柄?
そんなコト考えてたら疲れちゃう、もっと単純に気軽に楽しむべきものだと思うんです、日本酒って。
とにかくもっと気軽に、そして身近に
人間の味覚なんか、結構いい加減なもんです。
その日の体調にも、その場の雰囲気にも大きく左右されます。
逆に日本酒もそう。その年の気候、米の出来、醸造の具合でも 微妙にその味わいを変えます。
また、居酒屋の場合ですと、開封してからの時間による味の変化も大きいですね。
不確定要素は盛りだくさん。
逆に日本酒もそう。その年の気候、米の出来、醸造の具合でも 微妙にその味わいを変えます。
また、居酒屋の場合ですと、開封してからの時間による味の変化も大きいですね。
不確定要素は盛りだくさん。
だからこそ、日本酒との出逢いは一期一会。
肩肘張らずに、嬉しい出逢いにちょっとだけドキドキしながら飲む。
肩肘張らずに、嬉しい出逢いにちょっとだけドキドキしながら飲む。
それが日本酒の一番美味しい飲み方だと思っています。
しかも近年、日本酒の醸造技術は、以前とは比べモノにならない程向上しているんです!
ですから今、この時代に、この日本に生まれて、こんなにもリーズナブルで、こんなにも多様性に溢れた日本酒を楽しまないなんて!とSAKEOHは思うわけです。
丁寧な造りのお酒であれば、どんなおつまみでも美味しいものです。
- 日本酒の飲み方とは〜
- こんな日本酒はこんなおつまみと〜
丁寧な造りのお酒であれば、どんなおつまみでも美味しいものです。
以前からどっぷりこの世界にハマっているモノとして、皆さんにも楽しい日本酒ライフを満喫して頂けると幸いです。
という訳で、かなり長くなってしまいました。
最後までお付き合いありがとうございました。
本日はこのへんで。
最後までお付き合いありがとうございました。
本日はこのへんで。
それでは
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