試飲ができる、ゆっくり選べる、だから見つかる!
あなたにぴったりのお酒に出逢える、こだわりのお酒専門店「SAKEOH 酒逢(さけおう)」です。
(ただいま2013年秋のオープンに向け、全力で開店準備中!)
先日開催されたクラフトビールの展示会に行ってきましたのでそのレポートをしたいと思います。


SAKEOHは日本酒と焼酎中心の品揃えですが、以前よりクラフトビールには興味をもっておりました。
いつもお世話になっている卸店さんに、「クラフトビールをまとめて試飲ができる機会があれば是非」とお願いしていた所、今回お誘い頂くことができました。
いや〜、酒屋って素晴らしい職業です。
クラフトビールがこんなに美味しいとは思わなかった。

実際に展示会に参加させてもらって、たくさんのクラフトビールを飲見比べて思った事は…
- 味の幅がとても広い
- 同じ製法や同じ原料でもメーカー毎に特殊性がある
なにかこう…、まるで日本酒のような面白さを感じました。
俄然興味が湧いたので、遅まきながらネットで調べて勉強してみました!
「酒屋ならそのくらい知っておけ」
「そもそも展示会に行く前に勉強しろ」
などのご意見はごもっともですが、胸に刺さりすぎるのでスルーさせて頂きます。
クラフトビールについて調べてみた。

普通のビールと何が違うの?
ビールの定義は「大麦の麦芽を発酵させて造ったアルコール飲料」です。
これはどのビールも同じです。
ちなみに日本ではビールと言えばほぼ「ラガー」一種類ですが、ビールの種類は実は非常に多岐にわたります。
製造方法によって大きくは
・ 上面発酵ビール
・ 下面発酵ビール
・ 自然発酵ビール
さらに細かく分けると…こんなとんでもない種類になります。
ちなみにいつも飲んでるアレは何なの?
さっきもちょっと触れましたが、日本で一般に言われている「ビール」はほとんどラガービール=生ビール。
下面発酵で醸造される大量生産に適したピルスナービールの一種で、加熱してないから「生」。
では居酒屋で頼む「生ビール」は?というと、これも同じくラガービール=生ビール。
ちなみに、
- 家で飲む缶や瓶のビール
- 居酒屋で出てくる生ビール
この違いは…
- 缶と瓶のビールは詰める工程で空気に多く触れる
- サーバーのビールはそれほど空気に触れない
あの味の違いは、これだけの違いだったんです。私も初めて知りました。
しかもこの「生」、この分け方は日本独自のものみたいです。
これに関してはまた別のエントリでご紹介します。
これに関してはまた別のエントリでご紹介します。
それでは「クラフトビール」とは?

クラフトビールの定義:
ウィキペディア先生によると…
- 特定地域にて
- 限定生産する
- 小規模ビール会社による
- 地域ブランドのビール
だそうです。
私が日本酒と同様の面白さを感じるのも当然の定義です。
多様性や、それぞれのこだわりを感じることができる、出逢う喜びを追求できる。
どうやらそんな世界のようです。
どうやらそんな世界のようです。
そう、クラフトビールは、原料や産地、醸造方法とかではないんです。
特定地域限定生産の小規模メーカ−が地域ブランドを付けて製造していれば、スーパードライと全く同じ作り方でもクラフトビールになるのです。
歴史:
日本では、1994年にビールの酒税法が改正となり、最低製造量が2000KLから60KLへと大幅に緩和。
それにより、いわゆる4大メーカー(アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー)以外のビール製造が可能となりました。
そして第一次「地ビールブーム」となります。
地ビール製造を中小の企業が開始、これに日本各地の村おこし・町おこし企画が連動、マスコミも飛びつきました。
しかし最初からそう上手くいくはずもなく…
製造技術が未熟である上、原料は100%海外から…、結果「品質はそれほどでも…」、しかし「原価を抑えることができず高価格」…
「観光地の地ビールって、高いばかりで美味しくないよね」
という、マイナスイメージを消費者に持たせたまま、地ビールブームは終焉を迎えます。
そこから10年、日本の地ビールは苦難の時間を過ごします。
しかし、さすが日本の製造業、そのままでは終わりません。
技術の蓄積により品質はどんどん改良され、
「価格的には安くはないけど、品質の高い・美味しいビール」として、再度消費者に認知されていきます。
またベルギー産を筆頭とした輸入ビールの流行などで、「いいものにはそれなりの値段」と消費者の意識が変わってきた事も追い風となり、2004年に底を打った売上は徐々にではあるが回復基調を続けています。
メーカーの個性が光る。センスの良いメーカーのビールはどれも美味い!
(展示会の後で勉強したんだけど…)そんな魅力あふれるクラフトビール!
展示会時点では何も知らなかった私が、味覚と直感だけで選んだオススメを紹介したいと思います。
一応参考の為に容量と価格を付けました。どこのお店でもその価格という訳ではないのでご了承下さい。
(なお、残念ながらSAKEOHは未だ開店準備が整わず、まだ販売できません。すいません。)
宮下酒造 独歩シリーズ 「マスカットピルス」と「ピーチピルス」

これはびっくりするほど美味しかったです。果実味が強いシャンパンみたいな味とでも言えばいいのか…。
ビールを飲んでるという感覚は皆無。強い炭酸が楽しめる、バランスが絶妙な、果汁アルコール飲料。
蔵元の方が「女性が惚れる!」って何度も強調しているので、半信半疑で試してみたらびっくり。
本当に女性は大好きな味だと思います。
容量:330ml
価格:450円(税込)/瓶
これは一番のオススメです。特に女性で、この味をキライって言う方はいないんじゃないかな?と思います。
是非とも試して見て下さい。
ヘリオス酒造「天使のRED ALE」
ヘリオス酒造さんと言えば沖縄、「ゴーヤードライ」が有名ですが、
今回イチオシでご紹介したいのは、沖縄感ゼロのオシャレで美味しい「天使のRED ALE」。
今回イチオシでご紹介したいのは、沖縄感ゼロのオシャレで美味しい「天使のRED ALE」。

女性向けの、綺麗な琥珀色、甘い香り、バランスの取れた甘みと余韻の苦味。
期間限定、冬だけの取扱いだそうですので、これからのパーティーシーズンにいいかもしれません。
チキンの料理とかに合いそうです。
容量:350ml
価格:298円/缶
小西酒造「SNOW BLANCHE(スノーブロンシュ)」「幸民麦酒」
日本酒の蔵元、「白雪」で有名な小西酒造さんの商品。
「SNOW BLANCHE(スノーブロンシュ)」

原料は小麦とホップとオレンジピール、そしてなんとコリアンダー入り。
それなりに強いコリアンダーの香り、それでも美味しいんです。
なんというか、これは飲んで見てもらわなきゃわからない。飲んだことの無い味。でも美味しい。
白身魚の料理とか、タイ料理とかにも合う。
でもトムヤンクンだとパクチーがケンカしちゃうからダメ、
でもトムヤンクンだとパクチーがケンカしちゃうからダメ、
「ラープ(ລາບ)」とか「オースワン(ออส่วน)」とか、めちゃくちゃ合うと思います。
…わかってくれるヒトだけわかってくれればいいです。
容量:330ml
価格:457円(税込)/瓶
「幸民麦酒」
すいません、写真撮り忘れました。リンク貼っておきます。
これはかなりテーマ性が強いです。
幕末に黒船が来た際、通訳として乗り込んだ蘭学者の川本幸民が艦上で飲んだビールがきっかけ。
その味に魅せられた彼が、その後研究に研究を重ね、遂に醸造に成功。
彼が残したレシピ(化学新書)を忠実に再現して造ったのがこのビールだそうです。
味は普通に美味しいエールビール。歴史に思いを馳せながら飲んでみるのも面白いかもしれません。
容量:330ml
価格:500円(税込)/瓶
エチゴビール 「ホワイトエール ヴァイツェン」「プレミアムレッドエール」

ホワイトはほんのりバナナのような香り

レッドは柑橘系のような香りが特徴
どちらもフルーティーな香りとほろ苦いビールの後味のバランスが絶妙でした。
容量:350ml
価格:266円/缶
他と比べるとお値段もお手軽で、コスパはかなり高いと思います。
入門編としてオススメです。
入門編としてオススメです。
COEDO「伽羅(キャラ)」「紅赤(ベニアカ)」

パッケージとネーミングのセンスが目を引く「COEDO」のラインナップは本当にどれも美味しかったです。
その中でも個人的にお気に入りなのが「伽羅(キャラ):写真中央」と「紅赤(ベニアカ)右2番」でした。
「伽羅(キャラ)」は透き通った果物系の香りとちょっと強めの苦味が特徴的でした。
「紅赤(ベニアカ)」は香りとコクが特徴的。さすが薩摩芋を原料に使ってるだけあって、一瞬芋焼酎のような香りがするんだけど…、またすぐに香り高いビールになるような…。

非常に面白い味、もちろんとても美味しかったです。

非常に面白い味、もちろんとても美味しかったです。
伽羅(キャラ)
容量:333ml
価格:294円(税込)/瓶
紅赤(ベニアカ)
容量:333ml
価格:420円(税込)/瓶
SOCブルーイング 「NORTH ISLAND BEER コリアンダーブラック」

本日2回目のコリアンダー系のご紹介。
思いの外コリアンダーとビールって合うんですね。
先程は白ビールでしたが、こちらは黒ビール。
味が喧嘩してしまうかと思いきや、絶妙な感じでまとまってました。
こちらは洋風な食事に合いそうな感じがしました。ピザとかビーフジャーキーなんかいいかもしれません。
容量:330ml
価格:588円(税込)/瓶
以上、ざっとまとめてみました。
今回は詳しく紹介できなかったのですが、
木内酒造の「常陸野ネスト」や、

ヤッホーブルーイングの「よなよなエール」のシリーズなどは、

どれを飲んでも美味しくて個人的にも大好きなんですが、有名なので飲むのを後回しにしていたら、時間切れ+酔いが回ってしまい、ろくに写真も撮れず…、今回ご紹介できませんでした。
木内酒造の「常陸野ネスト」や、

ヤッホーブルーイングの「よなよなエール」のシリーズなどは、

どれを飲んでも美味しくて個人的にも大好きなんですが、有名なので飲むのを後回しにしていたら、時間切れ+酔いが回ってしまい、ろくに写真も撮れず…、今回ご紹介できませんでした。
次回はもっとちゃんとやります。すいません。
今回のエントリー、ご参考になりましたでしょうか?
そういった風に考えられている方、大間違いです。今回のエントリー、ご参考になりましたでしょうか?
- ビールっておじさん達が飲むものでしょ?とか
- ビールって苦くて、ビリビリしててちょっと苦手…、とか
クラフトビールの世界は…
ソフトで、飲みやすくて、フルーティーで、オシャレです!
是非とも一度体験してみて下さい。
もちろん、これらの商品はSAKEOHでお取扱い致します。
栓を開けたら翌日までもたない商品特性上、焼酎や日本酒のようにいつでも試飲を出すわけにはいきませんので、ビールは店舗試飲ではなく、「特設試飲会」という形で企画しようかと思ってます。乞うご期待!
それでは
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