試飲ができる、ゆっくり選べる、だから見つかる!
あなたにぴったりのお酒に出逢える、こだわりのお酒専門店「SAKEOH 酒逢(さけおう)」です。
本題に入る前にここで告知をひとつ。
本題に入る前にここで告知をひとつ。
日本酒試飲会の告知です!
開催日時:12月28日(土)29日(日)13:00-17:00
開催場所:場所は前回同様、SAKEOH店内です。
今回の試飲会、テーマは日本酒。
今回の試飲会、テーマは日本酒。
試飲会のタイトルは長いのですが…
お正月に飲むお酒はもちろん美味しいのがイイ!
だけど何が美味しいかは人それぞれ。
だったらSAKEOHで飲んでから決めましょう!
です。
だけど何が美味しいかは人それぞれ。
だったらSAKEOHで飲んでから決めましょう!
です。
一年の初めは美味しいお酒で迎えましょう!
新酒、しぼりたて、樽酒、生酒などなど続々入荷中。
詳細は確定次第ブログでお知らせします。
ーーーーーーーーーー 告知終了 ーーーーーーーーーーーーーー
さて本題。
前回に引き続き、難解な日本酒用語を噛み砕いてお伝えする
「SAKEOHが日本酒用語をわかりやすく解説!」シリーズ
今回は「特定名称」を取り上げます。
「SAKEOHが日本酒用語をわかりやすく解説!」シリーズ
今回は「特定名称」を取り上げます。
「日本酒の特定名称」
これだけだと何のことやらですよね。
「日本酒の」まではOKだとしても、
だけど「特定」?何を?
「名称」?何の?
これだけだと何のことやらですよね。
「日本酒の」まではOKだとしても、
だけど「特定」?何を?
「名称」?何の?
でいうところの、「純米吟醸」の部分にあたります。
超簡単に言うと
「その日本酒がどんな作り方してるのかをざっくりまとめた分類名」の事です。
「その日本酒がどんな作り方してるのかをざっくりまとめた分類名」の事です。
その前に日本酒の定義から…

例えば日本に初めて来た外人さんに
「ニホンシュッテナニデスカ?セイカクニオシエテクダサイ」
って聞かれて、即答できる方いらっしゃいますか?
身近にあるものほど、正確な定義って結構難しいんです。
「日本酒って何って?あれだよ、あれ。あの味のあの酒のことだよ」
ってなっちゃいます。
ってなっちゃいます。
きっと皆さん「米から出来た酒」という事はご存知だと思います。
じゃぁ日本酒は米以外は使っていないのでしょうか?
まぁその辺を詳しく説明していこうと思います。
日本酒の2つの定義とは
- 必ず原料の50%以上は米を使い、発酵させること
- 必ず濾す(こす)こと
この2つだけ。

(写真の人はSAKEOHとは関係ありません。イメージです。)
長らく脱線してようやく「特定名称」の説明に入ります。
言葉を並べても難しいので、図解するとこんな感じ。
画像をクリックするとPDFが開きます。PDFが見れない方はこちら。

(エクセル手作り感満載ですいません。イラストレーターとか使えたらなぁ〜)
赤い枠で囲まれている部分の8分類が「特定名称酒」を名乗れます。
この図の「特定名称酒」以外から先に説明すると、
ちなみに
米は使ったけど、発酵させず(アルコールができない)、濾さないと「甘酒」
米は使ったけど、発酵させたけど(アルコールが生成されたけど)、濾さないと「どぶろく」
米を使わず、サツマイモやドングリやジャガイモを使って、濾さないと「マッコリ」
になるんです。
近々飲み会で雑学を披露してみては如何でしょうか?
若者たちに苦笑いでスルーされるかもしれませんが…。
若者たちに苦笑いでスルーされるかもしれませんが…。
原料の50%以下しか米を使わないで、日本酒を作ることなんかできるの?
先ほどの日本酒の定義の話です。
「必ず原料の50%以上は米を使い、発酵させること」と書きました。
これは酒税法でそう決められているんです。
でも、法律で決めるってことは…、
そう、そうしないと50%以下で日本酒(っぽいもの)が作れてしまうんです。
というか、つい最近の2006年の法改正までは、
- 米で作った醪(もろみ)を
- 水で薄め、
- 安い醸造アルコールを大量に入れ、
- そうすると味が薄くなっちゃうから糖類や酸味料などをぶっこんだ
「三倍増醸清酒」
と呼ばれるモノが、普通に「清酒(=日本酒)」とされて販売されていました。
と呼ばれるモノが、普通に「清酒(=日本酒)」とされて販売されていました。
(今では区別され「雑酒」、「リキュール」として販売されています。)
「三倍増醸清酒」に関してはこちらを参照して下さい。
戦後の混乱期、酒蔵側に原料が無く、消費者側にお金が無かった時代に生まれた、歴史の悲しい産物です。
とはいえ今でも、水で希釈&混ぜ物しても、二倍増醸造までは「日本酒」
コストが低いから価格も低い。「味は適当でいいから、酔えればいい」。
そこに大きなニーズがあること自体は否定しないんですが、若者が初めて日本酒に触れるのって、お安い居酒屋で飲むヤツ。つまり実は安い「混ぜ物日本酒」が多いんですよね…。
- 日本酒ってなんかツンとする臭いが嫌い…
- 日本酒って悪酔いするから…
- 日本酒って翌日残るから…
日本酒を避けられる方がよく言われることですけど、それは「安い混ぜ物日本酒」のせいであって、「日本酒」のせいではない…と私は思うわけであり、やはり日本酒の未来を考えたら、明確に区分すべき。
若者の「日本酒離れ」を嘆くなら、まずここから先に手をつけるべきだと、私は思います。
またまた脱線しました。本題に戻ります。
「特定名称」の定義

(写真の人はSAKEOHとは関係ありません。イメージです。)
長らく脱線してようやく「特定名称」の説明に入ります。
特定名称とは
上で定義した「清酒(=日本酒)」の2つの条件
- 必ず原料の50%以上は米を使い、発酵させること
- 必ず濾す(こす)こと
をクリアした法的に「日本酒」と呼んでいいモノを、更に原料や製法で分けた、下に列記する9種類のうち1〜8までのこと。
1.純米大吟醸酒
2.純米吟醸酒
3.特別純米酒
4.純米酒
5.大吟醸酒
6.吟醸酒
7.特別本醸造酒
8.本醸造酒
------ここまで特定名称酒----------
------ここまで特定名称酒----------
9.普通酒
言葉を並べても難しいので、図解するとこんな感じ。
画像をクリックするとPDFが開きます。PDFが見れない方はこちら。

(エクセル手作り感満載ですいません。イラストレーターとか使えたらなぁ〜)
赤い枠で囲まれている部分の8分類が「特定名称酒」を名乗れます。
この図の「特定名称酒」以外から先に説明すると、
- 一番右側の「日本酒」と名乗れない「合成清酒」や「三倍増醸清酒」
- その左ヨコ、「日本酒」ではあるけど、「特定名称酒」を名乗れないのは普通酒(上述した二倍増醸造酒などがココに分類されます)
そしてそれ以外、赤枠で囲んであるのが「特定名称酒8種」
つまり「特定名称がついてるお酒」、「特定名称酒と括られるお酒」とは…
- 結構丁寧に、
- 手間暇かけて、
- 本来の日本酒の作り方で、
- 混ぜ物・水増しとかあまりしないで作った、
- 比較的安心できる良いお酒
の事でした。
あー、疲れた。
書いてる方も疲れますが、ここまでお付き合い頂いた辛抱強い読者の方、ありがとうございました。
思いの外長くなってしまったので、特定名称酒8種類の説明に関しては次回にします。
大体図を見れば想像がつくとも思いますが、次回は
- 精米歩合ってなに?お米をなんで削るの?
- 醸造アルコールって、そもそもなんで入れるの?
など詳しく説明しようかと思います。
乞うご期待!
乞うご期待!
それでは!
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