試飲ができる、ゆっくり選べる、だから見つかる!
あなたにぴったりのお酒に出逢える、こだわりのお酒専門店「SAKEOH 酒逢(さけおう)」です。

最近は取材を受けて記事になり、自分のあまりに固い笑顔にうんざりしたり、ラジオ(葛飾FM)に出演して思うように喋れなくて凹んだりしております。
36歳にもなって人生で初めてやることばかりでバタバタしてます。

今回の芋焼酎試飲会、企画趣旨に関して多くのお客様からお褒めの言葉を頂いております。
当日楽しんで頂けるよう万全の準備を進めています。
芋焼酎試飲会「いも祭」及び試飲会内の特別勉強会に関して、詳しい情報やお申込み方法はこちらのエントリをご参照下さい。

試飲銘柄が決まりました。

前回の試飲会告知のエントリで、「特別勉強会」に関してはかなり詳しく書いたので、今回は試飲会部分に関して掘り下げて書こうと思います。
芋焼酎の美味しさ、味の幅広さをご理解頂くために、厳選に厳選を重ねました。
その銘柄リストがこちら。(写真をクリックするとpdfが開ます。pdfが見れない方はこちら
芋焼酎試飲会(写真小)

今まで取扱いのなかった商品も多くあり、小売価格の確認が取れていない商品が一部あります。
ですが、だいたい中瓶で1000〜1500円、一升瓶で2500円ぐらいと思っておいて下さい。
もちろん当日には完成したものをお渡し致します。 

試飲会で20銘柄、ワークショップで更に5銘柄の試飲ができます。

両方ともご参加頂ける方は、500円で合計25銘柄を飲み比べして頂けることになります。酒好きの方、来なきゃ損です(断言)

試飲会とワークショップを通じて、商品選定を「対比ができるように」と、特に気をつけました。
リストには、いつものことながら「味」に関しては記述が少ないです。基本的には原料とか製造工程とか保管方法のことばかり。
この「リスト」は当日お配りしますので、「味」に関してはご自分で体験してみて、その味の違いを実感して下さい。
きっと「黒麹の味ってこうなんだ〜」とか、「朝堀りってこんなに違うんだ〜」とかわかって頂けるかな、と思います。

飲み比べの際のポイントなどを少し

ここからは銘柄リストを片目に見ながら読み進めて頂けるとわかりやすいと思います。

同じブランドの麹違いを比べる

5番「正春」6番「正春白麹」の飲み比べで同一の芋、麹違いの味比べができます。
一般的には白麹の方が「ソフトな味で、お湯割り向き」と言われていますが、私はあまりそのように感じません。
お湯で薄まった味でも満足できるような香りの強さ、個性の強さがあれば白でも黒でもOKと感じます。
嗜好品なので、当然個人差がある。焼酎に何を求めて飲むかで変わってきます。
「黒麹だからロックで…」「白麹だからお湯割りが…」というような「お作法」は別に無視して構わないと思います。
むしろ自分の好みの方向性を、この試飲会で見つけて貰えれば幸いです。

それと同じような感じで…

3年熟成の後に瓶詰めするとどんな感じになるのか

これは3番「手づくり」4番「一壷春」の味比べ。
共に古澤醸造という蔵元、芋も黄金千貫で同じ、麹は白、常圧蒸留、かめ仕込み、かめ貯蔵、と同じ。
違うのは一壷春が、3年熟成の後に瓶詰めしている事。
熟成の味の変化を感じて頂けると思います。

原料芋の違い

これは9番「千亀女 芋」10番「紫芋仕込み 千亀女」の味比べ。
同じ「千亀女」ブランド、黒麹仕込み、製造に関するキーワードも同一。
原料芋だけが「黄金千貫」と「山川紫・ムラサキマサリ」で異なる。
これで「原料芋」の違いを感じて頂けると思います。

原料芋の鮮度の違い

朝堀り芋と完熟させた芋の違いを感じれるのが、17番「朝堀り仕込み 小鶴くろ」と、18番「黄猿」の味比べ。
朝堀り仕込みとは、その日の朝に収穫したての芋を使って焼酎作りをする事。
逆に「黄猿」は黄金千貫を完熟させた面白い味の焼酎です。

などなど、味の特徴を色々な角度で対比させる事ができます!

「どうやら自分はこの傾向の味が好き!」という事も気付けますし、「こういう味の焼酎はあの料理と食べてみたい!」なんて思いつくこともあるかもしれません。

手前味噌な話になってしまいますが、私も長いこと酒好きをしておりますが、こういったことができるチャンスなんかほとんどありません。
芋焼酎初めての方でも、この試飲会に1日参加しさえすれば、かなり芋焼酎について語れる情報量と体験を得ることができると思います。
 
何度も値段の部分を繰り返すとゲスになりますが、これで500円です。

「焼酎を極めたい!」という熱い思いの方から、「話のネタに」という気軽な方まで、大歓迎ですので振るってご参加下さい。

試飲会で「本格芋焼酎」の世界に触れる前に、焼酎の基礎知識を少しばかり。

勉強

焼酎は「蒸留酒」

ちなみに日本酒は「醸造酒」です。作って濾過したものを飲む。(かなりざくっとですが…)
それに対して焼酎は蒸留の一手間を加える。
蒸留とは、水とアルコールの沸点の違い(水は100度、アルコール分は78度)を利用、過熱して蒸気になったアルコールを集めることです。
つまり焼酎は99%以上がアルコールと水。1%以下の成分に由来する、「ほんの僅かな香り成分」で美味いかどうかが決まる。そんな非常にデリケートな世界なんです。

焼酎には大きく分けて2種類:乙類(本格焼酎)と甲類

乙類は「単式蒸留」という蒸留方法を用い、原料由来の風味が残りやすいもの。「本格焼酎」と名乗ることができます。
甲類は「連続式蒸留」という蒸留方法を用い、こちらは乙類と比べて原料の風味は残らないが、一度に大量の蒸留が可能で、コストが安く大量生産が可能。
ちなみにSAKEOH酒逢においてあるのは全て乙類です。
甲類は「大五郎」とか「ジンロ」とかが有名で、よくスーパーで見かけるとんでもなく大きなペットボトルとかのアレです。

どっちが良い悪いではないです。烏龍割りが好きなら甲類の方がベター、余計な味が邪魔しないので。
原料由来の味を色々楽しみたいのであれば乙類。
SAKEOHは後者を取り揃え、その世界の奥深さを楽しむ事を提案しています。

基礎知識は以上、蔵元の方が折角来ているまたとない機会なので、より詳しくお知りになりたい方は当日(私にではなく)質問して下さい。

「ほんの僅かな香り成分」の違いをトコトン追求する「本格焼酎」の世界

焼酎
以上説明してきましたが、「本格焼酎」が原料由来の味が残りやすい、とはいえ、成分としては1%にも満たないです。
その「ほんの僅かな香り成分」を、より美味しく出すため、その1%以下のために…
  • 麹の種類や、麹米を色々と変えて研究したり、
  • 原料の品種を色々と変えて研究したり、
  • より良い原料を得るために、生産技術の高い農家と契約したり、
  • 朝一番、収穫したての新鮮原料を使ってみたり
  • 逆に原料を完熟させてみたり
  • 蒸留する時の気圧を変えてみたり(減圧すると沸点が下がる)
  • 蒸留を昔ながらの木の樽にしてみたり、
  • 熟成をかめ壺にしたり
と、まぁ気の遠くなるような努力を各メーカー様はされている訳です。
そしてその結果として、本当にバリエーション豊かな美味しい焼酎がたくさんあるんです。
「そんな本格焼酎の世界に、是非触れてみて欲しい!」という強い思いで今回は試飲会を企画しました。

楽しんで頂けると幸いです。

ワークショップ、続々お申し込みを頂いております。

受付
繰り返しになりますが、重要なことなので…
  • 試飲会開催は25日(土)と26日(日)、両日ともワークショップは開催します。
  • 試飲会は13:00〜17:00で開催、ご予約不要でご自由にご参加頂けます。
  • ワークショップは14:00〜と16:00〜、一日に2回開催、定員20名様、お申込み先着順です。
1月18日、このブログを書いている時点で、既に約30名様ほどのご予約を頂いております。
2日間で4回開催☓20名定員なので、参加者数の上限は80名様、余裕はまだまだあるのですが、ご希望の時間の回を確保できなくなる可能性があります。

特に現時点では、25日(土)にお申込みが集中している傾向があります。 
ご興味のある方は早めのお申込みをお願い申し上げます。

試飲会リストの発表と簡単な補助的な内容に留めようかと思っていたのですが、結局だいぶ長い文章になってしまいました。
毎度の事ながら駄文の長文にお付き合い下さいましてありがとうございます。

繰り返しになりますが、当日皆様に最大限楽しんで頂けるよう万全の準備を進めています。
どうぞご家族ご友人とご一緒に、軽〜い気持で遊びにきて頂けると嬉しいです。

ご来店を心よりお待ちしております。

それでは